第14回 臨時総代会ごあいさつ
本日は、総代の皆様には、お盆前の何かとお忙しいところご参集いただきまして有り難うございます。また、公務ご多端の中、ご出席賜りました上越地域振興局農林振興部大塚副部長様、大変有り難うございます。
■国川地区地すべり災害による上江幹線用水路について
早いもので本年度も3分の1(4か月)が経過しました。3月7日に発生しました板倉区国川地区の地すべりによって被災しました上江幹線用水路ですが、一時は受益2,300haの今年の作付けがどうなるかと心配いたしました。しかし国・県・市の迅速な対応によって、仮回し水路が昼夜を問わぬ突貫工事で期限内に見事完成し、昨年並みの代かき、田植、灌概用水を供給することができました。特に農林水産省・北陸農政局・信濃川土地改良調査管理事業所・新潟県農地部・上越地域振興局・上越市・土地改良区それぞれの職員からなるプロジェクトチームの皆様に改めて感謝申し上げます。また北陸農政局土地改良技術事務所からは、排水ポンプ4台を無償で迅速に貸与いただいたことで水路閉塞による溢水被害を未然に防ぐことができ大変感謝しております。
更に本日ご臨席いただいております大塚副部長様には、ご着任早々、陣頭指揮を執っていただき大変感謝いたしております。災害査定も今月2日~3日に受け、本復旧に向けて始動しました。今後ともよろしくお願い申し上げます。
■新たな土地改良区運営基盤の確立に向けて
当土地改良区が合併して6年目になります。合併協議の中で、5年間は旧土地改良区の慣習を踏襲する約束となっておりましたが、23年度で5か年が経過することから、経営検討委員会や維持管理基準策定委員会の意見を聞きながら機構改革や事務改善を進めるとともに、新たな維持管理基準案の策定に取り組んでまいりました。
大きな改革としては、本年度から経常賦課金を300円値上げさせていただいたことです。昨年8月の臨時総代会で提案し、総代の皆様から苦渋の決断をしていただきました。そして本年度6月に通知書を発行し、6月末が第1期の納期でありましたが、大きな混乱もなく進められたことは、総代各位のご尽力の賜と感謝する次第であります。
また、新たな維持管理計画につきましては、昨年の総代研修の際、簡単な説明をさせていただき、その後、維持管理基準策定委員会で概要を決定し、今年1月発行の広報でお知らせしたところであります。一部から戸惑いの声も聞こえますが、公平・公正な管理運営を遂行するため総代の皆様からも、何とぞご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。
■農業農村整備事業の促進について
今年3月の総代会で決議いただきました「関川二期地区の事業推進」については、お陰様で土地改良区の早期着工の熱意が届き、1年前倒しの平成26年度事業着工となることが正式に決定いたしました。現在、各種調査が行われており、事業計画等については、決まり次第皆様にお知らせしたいと考えています。
また、県営ほ場整備の促進については、厳しい予算状況の中、昨年度、国・県へ13回の陳情・要望を行い、「戦略作物生産拡大関連基盤緊急整備事業」を活用するなど、当初割当13億800万円に対して37%増の17億9372万円の事業費となりました。本年も、引き続き要望活動を行い、一日も早い事業の完成を目指したいと考えています。
更に、当改良区が取り組んでおります農業農村整備事業も順調に推移しております。工事の大半が刈取り後になるため今から準備万端を心がけているところです。国の平成23年度第4次補正予算で創設されました「農業体質強化基盤整備促進事業」も短期間で取り組みをしたため、まだ多くの要望箇所が潜在しておるものと思われます。国では3年間継続するといっておりますので引き続き要望してまいります。
■本年の農業用水について
今年は、空梅雨模様でありましたが、冬は大雪であったため笹ヶ峰ダムも野尻湖も順調に満水となりました。梅雨明け後、関川の自流が少なくなったため、野尻湖は7月20日から毎秒2.5トンの落水、笹ヶ峰ダムは、7月27日から毎秒4.5トンの放水を開始しました。収穫まであと1か月ですが、このまま順調に推移し事故なく豊作の秋を迎えられるよう祈念する次第です。
さて、本日提案いたします案件は、平成23年度事業報告、収支決算の承認と補正予算など7件であります。慎重審議の上、議決・承認賜りますようお願い申し上げご挨拶といたします。
平成24年8月7日
関川水系土地改良区
理事長 瀧 澤 純 一