第20回 通常総代会ごあいさつ
第20回通常総代会の開会に当たり一言御挨拶を申し上げます。本日は、年度末のお忙しい中、御出席いただきありがとうございます。また、上越地域振興局農林振興部大嶋副部長様には公務御多用の中御臨席いただき誠にありがとうございます。
昨年、総代・役員改選が行われ新たな体制となり、今回初めての通常総代会となります。私も11月に理事長に就任して以来、様々な方と話をさせていただきました。その中で、皆様も御存じのとおり、昨年のコシヒカリの仮渡金が12,000円で、大規模経営の担い手や法人でさえも赤字となっているところが多いと聞きました。また、他県(中国四国地方)では、小作料なしで更に地主が草刈りなどの管理料を支払う地域もあるそうです。
このような状況の中、国では、農政改革2年目を迎え、農業競争力を強化し低コスト経営を目指し農地の大区画化・汎用化や担い手への農地集積・集約化を重点施策としています。これは、水田を水田として持続的に経営できるための産業施策です。
土地改良区としても、用水調整や土地改良施設の管理・補修は主な業務ですが、これからはそれ以上にほ場整備などの生産基盤整備とそれに併せた営農体系の整備に力を入れていくことが重要と考え、本年度より、新規ほ場整備事業地区の調査事業に土地改良区としても助成することと致しました。
昨年、皆様から同意取りまとめで御協力いただきました国営関川用水地区はおかげさまで平成26年度着工となり、平成27年度より本格的な工事が始まります。まずは、小水力発電所の建設に着手し、一日も早く売電収益で維持管理経費が軽減されるよう事業の促進に努めて参ります。また、現在継続中の県営ほ場整備事業6地区についても、早期事業完了を目指して新潟県に要望するとともに土地改良区としても協力体制を取っていきたいと思います。
さて、信濃町赤川地区の最終処分場建設問題については、去る3月2日に(株)高見澤は正式に計画を断念したとの報道がありました。私たちも事実確認のため3月11日信濃町長に面会したところ、正式に計画を断念し取得した土地についても町に寄付する旨の申し出があったと町長から説明を受けました。平成20年度から上越地域農業水産団体連絡協議会として反対運動を行ってきましたが、ようやく解決に至ったことを報告させていただきます。
最後に、本日提案いたします案件は、平成27年度事業計画並びに予算など、16件であります。初めに申し上げましたとおり、新たな体制となって初めての予算審議であります。慎重審議いただき議決・承認くださいますようお願い申し上げまして開会の挨拶と致します。
平成27年3月20日
関川水系土地改良区
理事長 永 井 紘 一