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理事長室

齋藤理事長就任ご挨拶

関川水系土地改良区

理事長  齋藤 義信

 

明けましておめでとうございます。

組合員各位におかれましては、清々しい新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

日頃より、当土地改良区の事業運営にご理解とご支援を賜り厚く御礼申し上げます。

さて、私儀、任期満了に伴う役員改選により、平成30年11月18日理事長に就任いたしました。 謹んでご報告申し上げます。

今日の農業を取り巻く環境は、TPPの発効やアメリカの貿易交渉等の外圧に加え、国内的には最大課題の担い手不足と人口減少も含めて、下げ止まらない米の消費減退(年間9万t)で、今後も高米価は期待できない状況にあります。

また、米の品種も全国各地で業務用米など新潟を上回る良食味品種の開発が進み、その他品種の競争激化で新潟コシヒカリの時代がどこまで維持できるか正念場であります。

このような状況下で、米単作地としての生き残り策は、徹底した米生産コストの削減です。 多様なコスト構成要素の中で絶対的な条件整備は、大区画ほ場整備であり、加えてICT(ロボット技術や情報通信技術)等を活用したスマート農業の展開が不可欠です。

これらを踏まえて、①県営ほ場整備事業継続地区の早期完了と新規構想地区の早期採択(約1,880ha)と完了を目指して参ります。

また、1年前倒しで事業採択された②国営かんがい排水事業 関川用水地区事業で建設された笹ヶ峰発電所は、昨年11月22日より試験運転され、本年7月から本格稼働と売電を予定しております。売電益については、維持管理費等に充当するなど農家負担の軽減を図ります。 

一方、笹ヶ峰ダムの堆砂対策では、昨年緊急的な浚渫を国営かんがい排水事業で実施し、今後も国営事業としての取組みを強力に要望して参ります。

その他の国営事業につきましては、笹ヶ峰ダムの洪水吐以外の改修がほぼ完了となり、上江・中江幹線用水路の改修工事が開始されます。

 ③今後の大区画ほ場整備事業の採択要件として、高収益作物(園芸等)の栽培による所得の拡大が条件となっております。

 土地改良区として、大区画など条件整備をした後の農地の高度利用による農家所得の増大にむけ、関係機関・団体と一体となり事業をすすめて参ります。

 長い歴史の中で、先人が育んだ貴重な財産・上江用水路が平成27年度「世界かんがい施設遺産」として登録され、更に平成30年には関川水系土地改良区と

客水地区賦課金減免制度が「世界水遺産」として登録されました。

 ④歴史的価値のある貴重な財産、主要幹線用水路等、関連施設については組合員・耕作者のご理解の中で、役職員一体となって維持管理を継続し、後世に引き継ぎたいと思いますので、宜しくお願い申し上げます。

 亥年は、何が起こるかわかりませんが(亥年の過去8回、関東大震災を始め大きな災害有)、亥年本来の縁起話は「無病息災」、と言われており、今年は、このところ頻発している異常気象や災害のない、組合員皆様方と管内それぞれの地域にとって平穏な一年であってほしいと願うものであります。

 前任者同様よろしくお願い申し上げます。