野口理事長就任ご挨拶
関川水系土地改良区
明けましておめでとうございます。
組合員の皆様におかれましては、ご健勝で新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
日頃より当土地改良区の業務運営に対し、ご理解・ご支援を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、この度、任期満了に伴う役員改選により、令和4年11月18日付けで理事長に就任いたしました。謹んでご報告申し上げます。
当土地改良区管内は、古くから水稲栽培が盛んに行われてきた地域です。江戸時代の新田開発を契機に、世界かんがい施設遺産に登録された上江用水路はじめ、歴史ある管内の用水路は、農民のたゆまぬ努力で開削・改修されてきました。その先人先達のご労苦の上に、現在の上越地域の美田が有り、我々が生存し、そしてこの地が良食味の一大食料生産地となっているといっても過言ではありません。先人のご労苦に敬意を表するとともに、改めて責任の重さを実感しているところであります。
さて、農業を取りまく現状は、高齢化等による担い手不足、耕作放棄地の増加、米価の低迷等で、厳しい状況にあります。このような中、齋藤前理事長は、組合員の農業経営の視点から令和農業三種の神器(大区画ほ場整備・スマート農業・V溝乾田直播)の重要性を唱え、積極的に啓発・推進されてきました。この施策は、まさに現在の厳しい農業を乗り切るには最善の施策であると敬服いたしました。私も、先ずはこの三つの施策を中心推進し、管内のほ場整備事業の推進、ほ場整備を契機とした担い手の確保、農業法人化、そして、スマート農業の導入・実践等を進めていくことが肝要と考ええております。併せて、土地改良事業の予算や組合員の皆様の要望を聞き取り、国や県・市など、行政に対して農家視点の施策提案を行って参ります。
土地改良区の最も重要な業務は、農業用水の公平で安定した配水と用水路等の土地改良施設の適正な維持管理であります。特に、災害や渇水などの緊急時の対応は、迅速かつ適切な対応と的確な情報提供が極めて重要であります。また、用水路等の土地改良施設は、適正な維持管理により長寿命化することと、改修が必要な場合は早めの事業化の検討を行い、農家負担がより少なくなる方法を実践することが重要と考えています。
私どもは、先人から引き継いだこれらの用水路等の施設を未来に繋ぐとともに組合員の皆様の農業経営の安定化・発展に向け更なる努力を重ねたいと考えております。結びに組合員皆様方のご理解とご協力を心からお願い申し上げ、就任・年頭の挨拶と致します。