第28回 通常総代会ごあいさつ
第28回通常総代会開会に当たり、一言ご挨拶を申し上げます。日頃より関川水系土地改良区の事業運営にご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。総代の皆様におかれましては、年度末を控え公私ともにお忙しい中、ご出席を頂き有り難うございます。また、農業農村整備事業で一方ならぬご指導とご協力を頂いております、新潟県上越地域振興局農林振興部・荒川副部長様には公務ご多用の中、ご臨席を賜り誠に有り難うございます。
昨年3月に発生しました板倉発電所周辺の地すべりにより番水を実施させていただきましたが、組合員の皆様方に大変なご迷惑をおかけいたしました。東北電力株式会社様より、今後行われます点検・試験通水で異常がなければ、4月中旬には板倉発電所の運転を再開したいとのことで話を受けておりますので、この場でご報告させていただきます。
平成31年度事業の詳細につきましては、後ほど提案いたしますが、幾つか重点的な事業計画を申し上げたいと思います。
まず、改正土地改良法の義務規定になっております「利水調整規程」の策定や「公平・効率的な水利用」のための水量調査を行います。ほ場整備に伴う用排水路のパイプライン化等により、これまでの慣行的通水手法では公平な用水配分が難しい状況にありますので調査・検討にご理解ご協力をお願いいたします。
次に、県営ほ場整備事業の推進についてです。厳しい農業情勢の中、米生産コストの削減は不可欠であり、その絶対条件は大区画汎用化水田であります。引き続き県営ほ場整備事業継続地区の早期完了と新規構想地区の早期採択を目指して参ります。なお、新規採択に当たっては、高収益作物の導入や収益性の向上等が採択の要件となっております。営農計画策定とその後の実践に当たり、関係機関・団体と一体の中で進めなければならないと考えておりますので、今後関係者に協力を要請して参ります。
次に、国営かんがい排水事業関川用水地区についてです。笹ヶ峰ダム関連工事は洪水吐以外の改修はほぼ終了し、今後は上江・中江両幹線用水路の改修工事と水管理システム等関連施設の実施設計に入ります。また、懸案の笹ヶ峰ダム堆砂の浚渫は、平成30年度に一部実施し、今後とも国営事業として実施されるよう要請して参ります。笹ヶ峰発電所は本年7月1日より本格的に運転が開始されますが、売電益の充当方法や基準については、国の充当基準が今年から変更となったため、これから詳細な検討を行います。
最後になりますが、平成24年の国川地内地すべり、平成29年の西条地内地すべり、平成30年の山越地内地すべりと、近年災害が頻発しております。災害が発生した際は、土地改良区としては万全な体制で対応いたしますので、用水路・水管理施設など被害に遭われた場合は、当土地改良区にご連絡いただきたいと思います。
さて、本日ご提案いたします案件は平成30 年度補正予算関係、平成31年度事業計画と予算関係並びに定款ほか諸規定の改正など全25件であります。
総代改選後、初めての総代会となります。皆様から慎重審議を頂き、議決・承認を頂きますようお願いを申し上げ、開会のご挨拶とさせていただきます。
平成31年3月27日
関川水系土地改良区
理事長 齋 藤 義 信