野尻湖満水位立会い実施 ~渇水期の備え万全に!~
最終更新日時:2021/06/01 17:41
本日6月1日、毎年恒例の野尻湖(長野県上水内郡信濃町野尻地内)の満水位立会いを実施しました。農業用水として利用可能な水深は2.27m(有効貯水量977万トン)です。
当日は、晴天の下、関川水系土地改良区の齋藤理事長と東北電力(株)上越発電技術センターの九嶋所長により、満水位を現地にて確認、東北電力(株)から当土地改良区へ引き渡しを受けました。
野尻湖は、笹ヶ峰ダム(有効貯水量920万トン)と並び当土地改良区管内の貴重な水源となっています。しかしながら、笹ヶ峰ダムは堆砂が進み有効貯水量が減少している状況であることから、笹ヶ峰ダムより多く貯水できる野尻湖は、渇水期の重要な水源として組合員から期待され、利用しています。東北電力(株)では3月下旬から豊富な関川の雪解け水を水温や濁度に配慮しながら、余剰電力で池尻川揚水発電所から揚水して、5月31日までに野尻湖を満水にします。
6月1日からは当土地改良区に引き渡され、渇水期に野尻湖から農業用として落水することで、当土地改良区はかんがい用水として、東北電力(株)は夏場の電力需要ピーク時に発電できることから、共存共栄の関係にあります。
渇水期に備えて満水位となりましたが、今冬の上越地域平野部では積雪量が多かったものの、水源池である笹ヶ峰ダム・野尻湖周辺の山間部は平年より積雪量が少なかったことから、梅雨時期に降雨量が少ないと渇水が懸念されます。
組合員の皆様におかれましては、貴重な水資源ですので節水意識を持って用水の有効利用をお願いいたします。